top of page

ABOUT THIS BOOK

第1部

第3部

目次と執筆者

第2部

​「日本語教育の『地』と『図』を描く」とは

 本書は、日本語教育学の「今まで」をいったん整理し、「今」の社会的状況を踏まえたうえで、「これから」を考えていくための「地図を描き、それを見せる」ことを目的としています。本書では、比喩的に「地図を描く」という言い方をしていますが、これは別の言い方をすると、日本語教育学の学問的体系化を進めていくということです。では、学問的体系化を進めるとはどういうことでしょうか。それは、日本語教育学を学んでいる人/学んだことがある人や、日本語教育学分野で研究を進めている人であれば、誰に聞いてもある程度同じような答えが返ってくるようなものの見方・考え方、スキル、知識などがかたちづくられていること。そして、日本語教育学に関わっている人たちの協働作業によって、それらが絶えず更新され、積み重ねられていくことだといえるでしょう。

・・・・・・

本書の議論が、現在日本語教育学に携わっている人たちの共感や違和感や怒りを引き起こしたり、これから日本語教育学に携わる人たちの道標となったり、逆に混沌の沼に放り込んだりすることで、新たな地図を多くの人に描いてほしいと願っています。そのような取り組みが広がっていくことが、本書の社会的存在意義になると思います。「手っ取り早く全体像がわかる便利な本」ではなく、日本語教育学に関わるさまざまな立場にいる人たちが、自分たちで苦労しながら地図を描いていく際の、ちょっとした手助けになるとうれしく思います。また本書を手に取った多くの人々が、本書の主張の一つ一つを批判的に検討し、さらなる論争が巻き起こるためのきっかけになればと思います。

(本書「はじめに」より)

1章

日本語教育学の体系化をめざして(1)

―日本語教育学に関する議論の推移と社会的役割について―

神吉 宇一

2章

日本語教育学の体系化をめざして(2)

―日本語教育関係者の社会的役割について―

名嶋 義直

Please reload

3章

教育実践を『知』にむすぶ

[レビューするテーマ]

学習の分析とデザイン

柳田 直美

4章

「ことば」「文化」、そして「教育」を問い直す

[レビューするテーマ]

言語教育と文化

三代 純平

5章

地域日本語教育を問いつづける

[レビューするテーマ]

多文化社会の構築と言語教育の役割

松尾 慎

6章

「社会」のなかに学習と学習者をとらえる

[レビューするテーマ]

学習と学習者の研究

嶋 ちはる

7章

教師の役割と専門性を考える

[レビューするテーマ]

教師の役割と専門性

牛窪 隆太

Please reload

01 岡崎 敏雄

02 山田 泉

03 細川 英雄

04 西口 光一

05 横溝 紳一郎

06 はるはら けんいちらう

07 西尾 珪子

08 上野 千鶴子

09 岡田 美智男

10 山西 優二

11 田村 太郎

12 あべ やすし

13 堀 永乃

14 早川 秀樹

15 戸嶋 浩子

16 菊池 哲佳

17 佐藤 佳子

18 柴崎 敏男

19 島崎 薫

20 南浦 涼介

21 ケード・ブッシュネル

22 村上 吉文

23 角南 北斗

24 田中 美帆

25 吉峰 晃一朗

 

 

bottom of page